日向(ひなた)が貴重なNY

エンパイアステートビル
エンパイアステートビル

NY、NYって、ビルが立ち並ぶ、マンハッタン島エリアの観光客も多い有名なエリアは、厳密に言うとNew York Cityですね。NYCと、向こうの人は略して言います。

 

ストリートには余すところなく、ビルが立ち並び、まさにビルの峡谷で、東西南北、行けども行けども、ビルだらけ。スカッと晴れた日も、ビル/建物のあいだは暗く、冬はキンキンに冷えてます。

そうやって日陰を歩いていて、南北に走る、道幅の広いアヴェニューに出ると、目が開けられないくらい強く、太陽光が輝いています。冬の太陽光だから、ぬくもりはちょっとしかないけれど、アヴェニューに出た時の、この眩しさは尋常じゃない・・・それは、なぜなんだろう?といつも疑問に思います。

 

こんな風に、同じ建物でも明暗がクッキリ
こんな風に、同じ建物でも明暗がクッキリ

 

そんな状態だから、太陽の光が当たる所が限られていて、日向はとても貴重です。建物や、部屋によっては、太陽の光は一日のうち数時間しか当たらなかったり、全く、光が入らなかったりするところもあります。きっと、太陽光の入り具合でも、不動産物件の値段が変わるのでは?

 

とにかく、太陽光が大好きなので、どこにどんな風に太陽光が当たっているか、よぅく観察してます。

 

今回滞在したおうちは、南と北、両方に窓があり、南は東西に伸びるストリートに面し、北は、中庭に面していました。南の道向かいは、別の建物が建っており、夏は違うかもですが、冬には太陽の光は全く入りません。太陽の光が入らない生活なんだ~と思ってました。

 

・・・が、このおうちの猫がある時、そばへやってきて「こっちこっち~」とどこへやら導きます。ついていくと、中庭に面する部屋の陽だまりにゴロッと横になり、撫でて~と甘えました。よしよし♪・・・と陽だまりでなでなでしながら、ふと、気付きました。”陽だまり?太陽の光が入ってきている?!この部屋は北向きのはず・・・”と、太陽の光の源をたどると、中庭を挟んだ向かいの家の大きなガラス窓に太陽の光が反射して、この普段は暗い部屋の中を、まるで、南向きの部屋のように、明るく照らしてくれているのでした。

 

季節や太陽の角度によって、たまに日光が部屋に入るんですね。きっと、このおうちの猫も、そのことをよく知っているのでしょう。めったにない貴重な陽だまりを、ちゃんとエンジョイしてます!

街中の公園で日向ぼっこ
街中の公園で日向ぼっこ

太陽の光が大好きな私たち。自宅のデザイン・コンセンプトも「どの部屋も縁側」というくらい、太陽光を中心に生活してます。

 

NY滞在中は、歩き回って疲れたときに信号待ちしていて、ふと、その待っている大通りの角が、ぬくぬくの陽だまりだということに気付いたら、二人で、そこに居座って、しばし日光浴を楽しみます・・・。あぁ、気持ちいいねぇ~

 

こうやって、太陽の光が貴重だということを、ひしひし感じる旅をした後は、さらに、自宅の陽だまりが贅沢に思えます。日向ぼっこできる幸せ。

当たり前にそこにある幸せに、気付くためには、それが”ない状態”を知らないことには、”あること””のありがたさはには、気付けないんですね。 そういうことにも気づかせてくれる旅、大好きです!